この度、第40回分子病理学研究会をクラークシンポジウムと銘打って北海道大学で開催します。近年、シングルセル技術が進歩してきており、特に空間トランスクリプトーム解析など、病理学ばかりではなく、医学・生物学研究全般において重要な技術として発展してきています。そこで、1日目は「ゲノム・分子を究める」として主にこの分野のフロントランナーの先生方に講演をお願いしました。また、分子病理学研究会は幅広くサイエンスを議論するという伝統もありますので、2日目は「Biologyを深める」として、がん、炎症、再生、免疫など幅広い分野からご講演いただきます。北海道開催ということで、ヒグマ研究の第一人者の先生にもご登壇いただきます。
大学院生・学生の皆さんは参加無料です。是非皆様の奮ってのご参加をお待ちしています。夏の北大でお会いしましょう!
1日目
2023年7月14日(金)
北大医学部
フラテホール
13:00 開会
講演1 13:05-13:55
ゲノム研究で新しいがん治療法を創る
高阪 真路 先生(国立がん研究センター研究所 分野長)
講演2 13:55-14:45
ゲノミクスから見た正常及び疾患胃粘膜の制御機構
石川 俊平 先生(東京大学 大学院医学系研究科 教授)
14:45-15:00 休憩
講演3 15:00-15:50
空間トランスクリプトーム解析の進展~がん組織内多様性の解析
鈴木 穣 先生(東京大学 大学院新領域創成科学研究科 教授)
講演4 15:50-16:40
計算構造生物物理学に基づく生命機能メカニズム解析
重田 育照 先生(筑波大学 計算科学研究センター 教授)
16:50-17:50 ポスター供覧
18:00- 情報交換会
2日目
2023年7月15日(土)
北大医学部
フラテホール
(工学部鈴木章ホールから変更)
講演1 9:00- 9:50
炎症ととがん・組織再生
谷口 浩二 先生(北海道大学 大学院医学研究院 教授)
講演2 9:50-10:40
細胞機能の新たな制御軸ー基質電荷の影響の解明と癌・組織再生研究への展開
今城 正道 先生(北海道大学 化学反応創成研究拠点 特任准教授)
10:40-10:50 休憩
講演3 10:50-11:40
免疫を知り、免疫を創る-血液細胞の進化的起源の探索と再生T細胞を用いた細胞療法の開発-
河本 宏 先生(京都大学 医生物学研究所 所長)
講演4 11:40-12:30
クマ類の不思議な生態と生理〜特に冬眠と繁殖の関係について〜
坪田 敏男 先生(北海道大学 大学院獣医学研究院 教授)
12:30-12:40 表彰式・閉会